統一地方選、東京都知事
2011.04.06 Wednesday | category:-
閉鎖病棟
2010.12.17 Friday | category:-
「本当にうんざりするよ。
理性で気付けるうちはいいんだ…けれど、酷いときは現実と幻覚の区別がつかなくなる。
境界線が取っ払われる。
この世に存在していない、見えちゃいけないものが見えるんだ」
「見えちゃいけないっていうけれど、おまえにはそれがはっきりと、見えるんだろ。
脳がさまざまな器官から得た情報を整理して、認識して、人は世界を捉えているんだから
人の数だけ、それを認識する脳の数だけ世界は存在するんじゃない?
いってみれば万人に共通の、普遍的な世界なんてないんじゃないか?
だから、おまえにとっては存在する、ってひとまずいってもいいんじゃないかな」
「普遍的な世界…俺みたいな病気を持った人間にとっては、大多数の人は、
そのほとんどの範囲を共有できているように思うよ。
例えば俺が蛇だらけの床に怯えて叫ぶのを我慢しているとき、
おまえが彼女と見る映画はお互いに違って見えるのかな」
「まず第一に俺は彼女と映画の趣味が決定的に合わない。
それだってもう、世界の見え方が違うってことだろ。
ほら、同じ赤色だって、俺の見る赤色とおまえの見る赤色が同じ色だってことを
客観的に証明する手段なんてないじゃん。
お前にとっての赤色は、実は俺には汚らしい焦げ茶色に見えてるかもしれないよ」
「…そうだな。
受け入れることは難しいけれど、これもひとつの、俺だけの世界だもんな。
けれどおまえが誕生日に買ってくれた赤いパスケースは、すごくいい色だ。
そしてそのことは、俺もおまえも知っている」
やわらかで強い、病気への拒絶だった。
理性で気付けるうちはいいんだ…けれど、酷いときは現実と幻覚の区別がつかなくなる。
境界線が取っ払われる。
この世に存在していない、見えちゃいけないものが見えるんだ」
「見えちゃいけないっていうけれど、おまえにはそれがはっきりと、見えるんだろ。
脳がさまざまな器官から得た情報を整理して、認識して、人は世界を捉えているんだから
人の数だけ、それを認識する脳の数だけ世界は存在するんじゃない?
いってみれば万人に共通の、普遍的な世界なんてないんじゃないか?
だから、おまえにとっては存在する、ってひとまずいってもいいんじゃないかな」
「普遍的な世界…俺みたいな病気を持った人間にとっては、大多数の人は、
そのほとんどの範囲を共有できているように思うよ。
例えば俺が蛇だらけの床に怯えて叫ぶのを我慢しているとき、
おまえが彼女と見る映画はお互いに違って見えるのかな」
「まず第一に俺は彼女と映画の趣味が決定的に合わない。
それだってもう、世界の見え方が違うってことだろ。
ほら、同じ赤色だって、俺の見る赤色とおまえの見る赤色が同じ色だってことを
客観的に証明する手段なんてないじゃん。
お前にとっての赤色は、実は俺には汚らしい焦げ茶色に見えてるかもしれないよ」
「…そうだな。
受け入れることは難しいけれど、これもひとつの、俺だけの世界だもんな。
けれどおまえが誕生日に買ってくれた赤いパスケースは、すごくいい色だ。
そしてそのことは、俺もおまえも知っている」
やわらかで強い、病気への拒絶だった。
安宿
2010.12.16 Thursday | category:-
安宿って最高だよな。
一泊6000円で朝食だけ付いてるようなとこ。
玄関の目の前の狭い駐車場にハイエースが何台かとまってて、
さぞかし大勢のガテン系の兄ちゃんがいるんだろうな、なんて思いつつチェックインすると
色気も何もないババアは客の荷物も持たずに、部屋の番号だけいって鍵を投げるの。
三人で六畳の部屋。
ひとっ風呂浴びて街に出ようと思うと時計はまだ六時、浴衣を着たいけど掛けたばかりの汗臭い服をもう一度着て、地元の赤提灯を探す。
店に入るとおれは二杯目までビール、それから地酒。
連れの一人はずっとビール。もう一人はのべつ地酒。
どっから来たんだとか、おれの生まれは実はどこそこで、なんてオヤジの話を聞きながら
ハシゴしたい性分でケツがむずむずしてきて早々にお愛想。
一軒目は串だったから二軒目は寿司かな、なんて下手に洒落たら夜道にいい具合に寿司屋があるの。
そこでまた酒を引っかけてヒラメだマグロだと食ったりしていると、もうヤド賃より飲んじゃってるのね。
そろそろ手持ちもないから部屋に戻って仕切り直そう、なんていうと
「おいおい鼻白んじゃうよ」なんていうから
「いやいや、お前の鼻はすっかり真っ赤だぞ」って返すと、衆人を気にせず大きく笑って
「うまいな、もう一軒はおれのおごりだ」。
三軒もまわると皆すってんてんで、6パックの発泡酒を二つ持って部屋に戻って、風呂場に向かう。
ガテン系の兄ちゃんがワラワラいる中で前を隠しつつ汗を流して、念願の浴衣を着て、タコ部屋で飲み始める。
おや、
気が付くとビールばかり飲んでいたあいつがいない。
さっきの風呂場に向かうとすっかりのぼせて、上がったまんまの姿で脱衣所で寝てんの。
そいつを布団に上手くおさめて、今日はこの二人が残ったな、ってまたゆっくり飲む。
朝起きると決まって全員二日酔い。
食堂には、冷凍のアジの開きをさらに半分に分けたものに、ひからびた漬け物と安っぽい味のり。卵焼き、ひじき。
普段じゃ美味いともなんとも思わないだろうけど、おひつを二つ空けるくらい食べちゃう。
それから、いい旅だったなぁって言い合って車で帰る。
安宿って最高だよな。
一泊6000円で朝食だけ付いてるようなとこ。
玄関の目の前の狭い駐車場にハイエースが何台かとまってて、
さぞかし大勢のガテン系の兄ちゃんがいるんだろうな、なんて思いつつチェックインすると
色気も何もないババアは客の荷物も持たずに、部屋の番号だけいって鍵を投げるの。
三人で六畳の部屋。
ひとっ風呂浴びて街に出ようと思うと時計はまだ六時、浴衣を着たいけど掛けたばかりの汗臭い服をもう一度着て、地元の赤提灯を探す。
店に入るとおれは二杯目までビール、それから地酒。
連れの一人はずっとビール。もう一人はのべつ地酒。
どっから来たんだとか、おれの生まれは実はどこそこで、なんてオヤジの話を聞きながら
ハシゴしたい性分でケツがむずむずしてきて早々にお愛想。
一軒目は串だったから二軒目は寿司かな、なんて下手に洒落たら夜道にいい具合に寿司屋があるの。
そこでまた酒を引っかけてヒラメだマグロだと食ったりしていると、もうヤド賃より飲んじゃってるのね。
そろそろ手持ちもないから部屋に戻って仕切り直そう、なんていうと
「おいおい鼻白んじゃうよ」なんていうから
「いやいや、お前の鼻はすっかり真っ赤だぞ」って返すと、衆人を気にせず大きく笑って
「うまいな、もう一軒はおれのおごりだ」。
三軒もまわると皆すってんてんで、6パックの発泡酒を二つ持って部屋に戻って、風呂場に向かう。
ガテン系の兄ちゃんがワラワラいる中で前を隠しつつ汗を流して、念願の浴衣を着て、タコ部屋で飲み始める。
おや、
気が付くとビールばかり飲んでいたあいつがいない。
さっきの風呂場に向かうとすっかりのぼせて、上がったまんまの姿で脱衣所で寝てんの。
そいつを布団に上手くおさめて、今日はこの二人が残ったな、ってまたゆっくり飲む。
朝起きると決まって全員二日酔い。
食堂には、冷凍のアジの開きをさらに半分に分けたものに、ひからびた漬け物と安っぽい味のり。卵焼き、ひじき。
普段じゃ美味いともなんとも思わないだろうけど、おひつを二つ空けるくらい食べちゃう。
それから、いい旅だったなぁって言い合って車で帰る。
安宿って最高だよな。
リービング・ラスベガス
2010.12.09 Thursday | category:-
ニコラス・ケイジ主演のリービング・ラスベガスという映画を観た。
アルコール依存症の男が映画脚本家を解雇になり、身に余る退職金を手にラスベガスへ行く。
そこで出会った娼婦と、互いに癒せない傷を舐め合いながら堕落していく話だ。
最初に男は、500ドルを支払いながらも娼婦とことに及ぼうとしない。女がいくら愛撫しても乗ってこない。500ドル分、話をしようという。
女はいぶかるが、部屋中に無数に置かれた酒瓶と、目の前でとめどなく酒をあおる憔悴した男を見て気付く。過剰な飲酒のせいで勃起しない、というかできないのだ。
このあと男と女は互いのアルコール依存症と娼婦という境遇のため、周囲からみるみる疎外されていく。フラット(マンション)を追い出される。酔って乱闘になり、店を出入り禁止になる。胃が食物を受け付けない。信頼していた友人に見切りを付けられる。自己嫌悪から酒が抜けそうになると慌てて震える手で瓶を傾ける。それでも飲む。
物語の終盤、女が輪姦され、呆然と部屋に戻ったとき、けんか別れして出て行ったはずの男から電話が。
死を悟って最後に彼女に会おうとする。
そのとき初めて男は勃起し、ことに及ぶ。男はそのまま息絶える。
なんの救いもない痛々しい映画だ。実際に原作者は、映画化が決まってから上映を待つことなく過剰飲酒を繰り返し、自殺している。
救いはないが、善も悪もない。肯定も否定も、皮肉も警鐘もない。
でもそれが、映画であることの意味なんだろう。
アルコール依存症の男が映画脚本家を解雇になり、身に余る退職金を手にラスベガスへ行く。
そこで出会った娼婦と、互いに癒せない傷を舐め合いながら堕落していく話だ。
最初に男は、500ドルを支払いながらも娼婦とことに及ぼうとしない。女がいくら愛撫しても乗ってこない。500ドル分、話をしようという。
女はいぶかるが、部屋中に無数に置かれた酒瓶と、目の前でとめどなく酒をあおる憔悴した男を見て気付く。過剰な飲酒のせいで勃起しない、というかできないのだ。
このあと男と女は互いのアルコール依存症と娼婦という境遇のため、周囲からみるみる疎外されていく。フラット(マンション)を追い出される。酔って乱闘になり、店を出入り禁止になる。胃が食物を受け付けない。信頼していた友人に見切りを付けられる。自己嫌悪から酒が抜けそうになると慌てて震える手で瓶を傾ける。それでも飲む。
物語の終盤、女が輪姦され、呆然と部屋に戻ったとき、けんか別れして出て行ったはずの男から電話が。
死を悟って最後に彼女に会おうとする。
そのとき初めて男は勃起し、ことに及ぶ。男はそのまま息絶える。
なんの救いもない痛々しい映画だ。実際に原作者は、映画化が決まってから上映を待つことなく過剰飲酒を繰り返し、自殺している。
救いはないが、善も悪もない。肯定も否定も、皮肉も警鐘もない。
でもそれが、映画であることの意味なんだろう。
板前のおっさん
2010.09.24 Friday | category:-
ビデオ屋にDVD借りにいったら店内が堪え難いほど磯臭かったので、何が起きたのかと思ったらおっさんがいた。「おお久しぶりだな」
「おっさん、すげぇ…なんかこれ、魚の匂いすんだけど」
「今日はアジ10匹はさばいたからよ!」
愛知の自動車工場の寮でめざましテレビ見てたらトヨタの大量派遣切りのニュースやってて、同居人と手を叩いて笑っていたらその晩に自分が切られたらしい。
週末になると「金子と飲みてぇ、いや金子と飲まねば」と雨が降ってても熱出しても車で来てあぶら汗で徳利を傾けてたおっさん。
「金子学校やめる気はねえの」
「さんざ親不孝してこの上それは」
「商売やろうと思って、金子と」
また思いつきで喋る酔っぱらいだなとそのときは思った。
俺が財布を出すと「野暮はなしだ」で俺に一円も払わせない。おっさんと飲みにいって金を払ったことがほとんどない。俺の方が年上なのに。
ある日、おっさんのボロのアパートに行ったらブ細工な猫がいた。
「目がつぶれてて親からも見放されてたんで、獣医に連れてったらなついちゃって」
案外優しいとこもあるもんだな、と感心していたら布団で寝ているところを蹴っ飛ばすわ、軽く引っ掻いただけで窓から捨てるようにぶん投げるわで一歩間違えれば虐待みたいな扱いだった。
そんなおっさんはクソみたいな時給で死に物狂いで働いて、地元の青森は弘前でおでん屋を夏から始めた。
お腹の赤ちゃんもあの猫みたいに育てるんだろうから、強い子に育つだろうな。
検索したらブログの記事見っけた↓
http://ameblo.jp/pixyroxy/entry-10637978048.html
わたしです!
2009.12.28 Monday | category:-
酒(しゅ)はきませり
2009.12.26 Saturday | category:-
。
2009.12.15 Tuesday | category:-



⇒ ぱんてい (05/06)
⇒ 志波康之 (01/13)
⇒ カドルト (01/08)
⇒ オリンキー (01/02)
⇒ リョータ (12/24)
⇒ 晶太郎 (12/19)
⇒ きんちゃん (12/18)
⇒ ポロネーゼ (12/05)
⇒ XXまるおXX (11/22)
⇒ 加藤よしはる (11/10)